刺繍の縫い⽅は⼤まかに「サテン縫い」「タタミ縫い」「ステッチ縫い」の3種類あります。
刺繍を綺麗に表現できるようデザインに適した縫い⽅を選んで刺繍しています。

サテン縫い

⼀般的に針の落ちるポイントから次の落ちるポイントまで6mm〜8mmぐらいまではサテンで縫うのが⼀般的で縫い上がりが綺麗に⾒えます。

⽂字はサテン縫いが綺麗に仕上がります。

シルバーの部分と周りの⿊フチドリはサテン縫いです。
⾚の刺繍もサテン縫いです。

「ANNIV」の⽂字部分は
サテン縫いです。

⾦⽷の葉はサテン縫いです。

タタミ縫い

タタミ縫いは⼀般的に刺繍⾯積の広い部分に使われます。

⽷の落ちるポイントから次の落ちるポイントまでの間隔が4mm前後で短いため、解れ(ほつれ)にくいのがメリットです。

グリーン、ブルー、⾚、円形の⽩刺繍は全てタタミ縫いです。

朱⾊、ブラウンは全てタタミ縫いです。
ブラウンは刺し⽅の⽬を変えたため、このような⾒え⽅になります。

ネイビー、⽩、⾚は全てタタミ縫いです。

ステッチ縫い

細いラインや⼩さい⽂字、細いフチドリ等はステッチ縫い(点線)で縫うことにより細かい部分が表現できます。

デメリットは刺繍本来のボリュームある感じが出にくい点です。

ステッチ縫いのサンプル

金色の曲線部分がステッチ縫いです。

紺色の線がステッチ縫いです。

MEDICALの⾚⽂字の周りを縫っている⿊のフチドリがステッチ縫いです。

糸の向きや縫い方の工夫

刺繍は糸の向きや縫い方を工夫することにより、立体感を出し、よりリアルに迫力のある表現をすることが可能です。

動物の⽑並みに沿った縫い⽅

動物の⽑並みに沿った縫い⽅は、よりその動物をリアルに表現できます。

縫い目の向きを工夫する

花びら
五片の花びらをそれぞれ縦向きの縫い目にそろえることにより立体的に見せる。


星の5角の縫い目をそれぞれ横向きにそろえることにより、中心から放射線状に広がって見える。

スペード
全てを横向きの縫い目に統一。
表面がなめらかに整い、すっきり見える。

3D刺繍 (立体刺繍)

中にウレタンを挟み込んで刺繍する方法です。ウレタン部分が盛り上がって厚みが出ることにより、立体的になります。

赤枠部分が3D刺繍(立体刺繍)です。
「I」の部分より盛上がってみせることにより一層立体的に見えます。

Coca Cola部分が3D刺繍(立体刺繍)です。

銀糸部分が3D刺繍(立体刺繍)です。
黒い影の上に3D刺繍をすることにより、奥行きと立体感が増しています。